ご利益・お守りを知りたい!
・箱根神社でお詣りするとどんなご利益があるんですか?
・ 箱根神社ではどんな種類のお守りが販売されているんですか?
箱根神社にお詣りする時に、ご利益やお守りを知っておきたいですよね。
この記事を読むと、 箱根神社でお詣りして戴く”ご利益”と販売されている”お守り”を知ることが出来ます。

1. 箱根神社とは? 1.1 場所 1.2 歴史(由緒) 1.3 ご祭神(何の神様?) 1.4 伊豆山神社、三嶋大社との深い関係 |
2. 源頼朝との関係 |
3. 箱根神社のご利益 |
4. 販売されているお守り |
5. 御朱印 |
6. 箱根三社参りと月次祭 |
7. 参考文献 |
箱根神社とは?
箱根神社は、神奈川県・箱根町に鎮座する名社の1つです。
箱根神社は、 関東全体を安らかに治める「関東総鎮守」でもあります。

箱根神社は、明治天皇や昭和天皇といった各皇族方もご参拝なさる由緒ある神社で、年間2,000万人を超える内外の観光客や参拝客を迎えています。
場所
箱根神社は、神奈川県・箱根町の元箱根に鎮座し、芦ノ湖に面しています。
静岡県・三島市と神奈川県・小田原市の中間あたりに位置します。
国道1号線を使って車で行くと便利です。
公共交通機関を利用する場合、三島駅・小田原駅・箱根湯本駅から、バスまたはタクシーを利用して箱根神社に向かうことができます。詳しくは、箱根神社ホームページをご覧ください。
歴史(由緒)


明治の初年(1868年)、神仏分離により、 関東総鎮守・箱根大権現は、箱根神社となりました。
権現とは、仏様が仮(=権)に姿を変えて日本の神様として現れること、または、その神様を意味します。つまり、明治時代前までは、仏様と神様が一体となっていた権現として箱根神社は信仰されていました。
さらに、歴史を遡ります。
日本は昔から山や川といった自然を信仰する慣習がありました。
箱根山は「天下の険」と言われるように日本でも最も険しい場所の1つです。国道1号線で箱根を超えるとき、ドライバーさんは少し緊張するはず。そんな箱根山なので、太古の昔から山岳信仰の対象とされてきました。

奈良時代(757年)、山岳信仰と仏教を一体化(習合といいます)させ、箱根に箱根大権現の社殿を建立しました。その後、平安時代、鎌倉時代、室町時代と、 箱根大権現は武家から篤い信仰を集めました。
江戸時代となると、東海道五十三次の10番目の宿場町として箱根は栄え、箱根大権現は庶民信仰の聖地へと変貌した歴史があります。明治時代に入ると、 明治政府の神仏判然令に基づき、 神仏が分離されることとなり、関東総鎮守・箱根大権現は、箱根神社となりました。
ご祭神(何の神様?)
箱根神社に祀られる神様(ご祭神)は、「箱根大神(ハコネオオカミ)」です。
箱根大神(ハコネオオカミ)は、三神の総称です。
三神は、夫婦とその子という関係にあります。
箱根大神(はこねおおかみ )
父:瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)は、天照大神(アマテラスオオカミ)の孫として、降臨された神様です。
古事記や日本書記では、この世に稲穂を持ってきたと言われています。
母:木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)は、 ニニギノミコト の妻にあたる神様です。
コノハナサクヤヒメノミコトは、美しい女神様であり、 ニニギノミコトと結婚して一夜で妊娠するので、ニニギノミコトに疑われました。そこで、身の潔白を証明するために、コノハナサクヤヒメノミコト は、燃えさかる火の中で、3柱をお産みになったと言われています( ニニギノミコトの子なら火の中でも元気に生まれるはずだという意味です)。
このように、コノハナサクヤヒメノミコトは、美しさと共に気の強さを持ち合わせた女神様です。
子:彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)は、その名の通り、 燃えさかる火の中で 、 ニニギノミコトと コノハナサクヤヒメノミコトの間に生まれた神様です。山幸彦とも呼ばれ、山を象徴する神様です。
伊豆山神社、三嶋大社との深い関係
箱根神社、伊豆山神社、三嶋大社( 「伊豆・箱根路の三社」 )は、 地理的にも近く、 歴史的にも深い関係があります。
「伊豆・箱根路の三社」は、古くから山岳信仰と修験道(仏教)に始まり、特に関東武家からの篤い信仰を経て、東海道の要所として庶民からの広い信仰につながっていったという歴史があります。
特に、「伊豆・箱根路の三社」は、鎌倉歴代将軍から篤く信仰され、武家の基本法典「御成敗式目」において、武家が尊崇する神々として挙げられ支持されました。
その後も、足利将軍、北条早雲、徳川家康など有力な武家を中心に 「伊豆・箱根路の三社」 に対する篤い信仰は受け継がれていきました。
<伊豆山神社について>

<三嶋大社について>

源頼朝との関係

伊豆・箱根路の三社は、鎌倉幕府と強い関係があります。
鎌倉幕府を設立した源頼朝。源頼朝は平家打倒を目指し、源氏復興を三嶋大社に祈願しました。その後、源頼朝は石橋山の戦いで敗戦。追われる身となった頼朝を救ったのは箱根神社でした。箱根権現別当(べっとう)の行實(ぎょうじつ)は、 頼朝を守り、安房(今の千葉県南部)に逃すように手引きをしています。
最終的に、源頼朝は平家を打倒し、鎌倉幕府を開きました。その際、箱根神社と伊豆山神社に三嶋大社を合わせた「三社詣」を将軍家の恒例行事としたほどでした。
箱根神社のご利益

農業振興・五穀豊穣(ごこくほうじょう)
父:瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)と 子:彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)は、ともに穀物と稲穂の豊作を司る神様です。参拝して、農業のご利益を戴くことができます。
開運厄除・心願成就(しんがんじょうじゅ)
父:瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)は、 天照大神(アマテラスオオカミ)の孫として、降臨された神様です。 新しい仕事をスタートさせたいとき、大きな仕事に着手したいときに、参拝してみましょう。開運厄除や心願成就のご利益を戴くことができます。
縁結び・安産・子育て
母:木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)は、 女性としての美しさと強さを存分に発揮された女神様です。一夜にして子を身籠もり、火中で三柱をお産みになられた神様でもあります。参拝して、縁結び・安産・子育てのご利益を戴いてください。
交通安全
箱根大神(ハコネオオカミ) は、交通安全にもご神徳の高い神様としても知られています。
販売されているお守り

ご利益に合わせるように、開運守、厄除守、仕事守、交通安全守、縁結び守、安産守が、本殿の前(御社頭)で販売されています。写真は箱根神社の本殿です。
その他、御身守(身体健全)、幸福御守(幸せを招く)、勝守(勝運守護)、学業成就守などが 御社頭で販売されています。
社務所でお守りを販売している神社も多くありますが、箱根神社では、お守りは社務所ではなく御社頭で販売されています。
御身守(身体健全)

気品ある深い紺色の身がわり御守です。大事なものに付けてお持ちください。
縁結び守


縁結び守らしく可愛らしいデザインと色のペアーのお守りです。
ペアーのお守りになっている理由は「縁結び」というご利益の性質にあります。
良縁成就と縁結びは、どちらも強いご縁、つまり、結婚の願いがかなうことを意味する点で共通しています。
ただし、正確には、両者は分けて、考えられています。
良縁成就と縁結びの違い
・良縁成就・・・今、特定の相手(彼氏、彼女)がいない場合
・縁結び・・・今、特定の相手がいる場合
ご神職:「良縁祈願」とは、まだ特定の相手がいない時に、良縁に恵まれて結婚できるように、お願いする時に効果があります。「縁結び」とは、特定の相手と結ばれることや、結びつきを固くして結婚できるように、お願いする時に効果があります。
「縁結び」と「恋愛成就」の違いを確かめに所澤神明社へ行ってみた! | レポミン|気になるアレの体験談メディア (repomin.net)
特定の相手がいる場合
男性は赤色のお守りを持ち、女性は白色のお守りを持ってください。
常に心を寄り添い、成就(縁結び)を祈念するようにします。
特定の相手がいない場合
相手ができて結ばれたら、 男性は赤色のお守りを持ち、女性は白色のお守りを持ってください。
常に心を寄り添い、 成就(縁結び) を祈念するようにします。
このように、縁結びは、本来的には、お二人の強いご縁を結ぶ、つまり、結婚へと導くお守りです。
箱根神社では、本来的な意味にそって、お二人がペアーで縁結び守を身につけてお祈りするようになっています。
(出典;箱根神社(九頭龍神社)公式ホームページ (hakonejinja.or.jp))
御朱印

一般的に、御朱印は、全体的に墨書が書かれて、その中心に朱色の印が配置されています。
しかし、箱根神社、伊豆山神社、三嶋大社の 「伊豆・箱根路の三社」では、いずれも、 墨書が印の下に配置されている珍しい御朱印です。
当日(2021/11/20)、私が箱根神社を参拝した際、新型コロナウィルスの流行で、書き置きが頒布されていました。 書き置きは丁寧に御朱印帳に貼っておきます。
御朱印は社務所で販売されています。

(上の写真は、箱根神社の社務所です)
箱根三社参りと月次祭(つきなみさい)
箱根神社、九頭龍神社、箱根元宮をあわせて「箱根三社」と言います。
月次祭は、 九頭龍神社本宮において、月に一度、神様に感謝を捧げ、ご加護をお願いする祭事です。
毎月13日に実施されています。
月次祭に合わせて、 箱根神社、九頭龍神社、 箱根元宮の 「箱根三社」に参拝することもできます。
箱根元宮は標高1,357mに位置し、ロープウェイに乗ってさらに徒歩で行くことになりますので、箱根三社参りは朝から夕方まで1日かかります。やや慌ただしくなるので、ゆっくり参拝したい場合には、2日ほど使ったほうが良いように思います。
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