・來宮神社でお詣りするとどんなご利益があるんですか?
・來宮神社ではどんな種類のお守りが販売されているんですか?
來宮神社(きのみやじんじゃ)にお詣りする時に、ご利益やお守りを知っておきたいですよね。
この記事を読むと、來宮神社でお詣りして戴く”ご利益”と授与されている”お守り、御朱印”を知ることが出来ます。

來宮神社とは?

來宮神社は、静岡県・熱海市に鎮座する「全国44のキノミヤジンジャ」の総社です。
同じ熱海市にある伊豆山神社・今宮神社と同様に、”縁結び”の神社としても広く知られています。
参拝客は非常に多く、特に若いカップルや女性が ”縁結び”を目的に参拝に訪れます。
場所
來宮神社は、熱海の郊外に鎮座しています。
最寄り駅は来宮駅(きのみやえき)。来宮駅は熱海駅のとなりの駅です。来宮駅から來宮神社まで徒歩3~4分。
ただし、来宮駅は本数が少ない伊東線の駅なので、来宮駅よりも熱海駅の方がアクセスがいいです。
來宮神社は同じ熱海市内の伊豆山神社と違って平地にあるので、最寄りのバス停や来宮駅から徒歩で楽々行けます。
住所 | 静岡県熱海市西山町43-1 |
電話 | 0557-82-2241 |
参拝時間 | 自由(ただし、開頭時間は9:00~17:00) |
御朱印授与時間 | 9:00~17:00 |
歴史(由緒)

來宮神社の建立は不詳で710年より前と言われています。
古くから來宮大明神と称され、来福・縁起の神様として知られていました。
奈良・平安期の征夷大将軍・坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)は戦の勝利を來宮神社で祈願し、各地にご分霊をまつったと伝えられています。
ご祭神(何の神様?)

江戸末期まで「木宮明神」と称していたことから、木に宿る神々をお祀りする神社でした。
現在、三柱(みはしら、3人の神さま)を神社に祀っています。
大国主神(オオクニヌシノミコト)

出雲の国の神々が伊豆地方に進出された際、熱海が、海山を臨み、風光明媚で温泉にも恵まれた土地であることを愛され、この熱海を住居に定めて、大国主神(オオクニヌシノミコト)が祀られたと言われています。
大国主神(オオクニヌシノミコト)は、縁結び・身体健康の神様としてよく知られています。
五十猛神(イタケルノミコト)

五十猛神(イタケルノミコト)は、樹木と自然保護の神様。父神はスサノオです。
今から1300年前、五十猛神(イタケルノミコト)からのお告げで熱海湾の漁師が來宮神社に五十猛神(イタケルノミコト)を祀ったと言われています。
今でも当時を忍ぶお祭り(7月の例大祭)が來宮神社で執り行われます。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)

武勇と決断を象徴する神様。イラストでは、剣(つるぎ)をもって描かれることが多いです。
東征の際、スサノオが使用していた剣を使って、戦いの窮地を脱したと言われます。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、 出世・開運の神様として知られています。
ご神木 大楠

大楠(オオクス)は、 来宮神社のご神木。
幹の周りは23.9m、高さは約26m。目の前で拝見すると「おぉ~」と声をあげたくなるくらいその大きさに圧倒されます。
樹齢はなんと2100年以上!大楠は紀元前から存在しています。本州一の巨樹です。
大楠は、長い間、雨風、落雷、暴風雨などに絶え、2100年を超えて今でも成長していることから、「不老長寿」「無病息災」の象徴と言われています。
この逞しい生命力にあやかろうとする願いから、大楠を一週すると一年寿命が延び、願い事を心に秘め幹を一周すると願いが叶う、と言われています。

來宮神社の参拝客は、ご祭神へ開運・縁結びの願い事をする方と大楠へ健康や心願成就を願う方が大半と思います。
來宮神社は、箱根神社と同じくらい参拝者でかなり混みます。何度も繰り返し参拝する方も多いです。
大楠の前にはカメラスタンドが置いてあり、大楠の前で写真撮影も可能でしたが、私が参拝した時には、大楠の前に順番待ちの大行列が出来ていました💦

大楠は、鳥居をくぐり、参道を通って、本殿まで進んだ後、本殿で左に曲がり、すぐに右に曲がったところに鎮座しています。上の写真では、オレンジ色の箇所です。
ご利益

出世開運、心願成就、縁結び、自然保護
ご祭神である大国主神(オオクニヌシノミコト) は、縁結び・身体健康の神様として、 日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、出世・開運の神様として、それぞれ知られています。
五十猛神(イタケルノミコト)は、樹木と自然保護の神様。
ご神木の 大楠を一週すると一年寿命が延び、願い事を心に秘め幹を一周すると願いが叶う、と言われています。
したがって、出世開運・心願成就・縁結び・自然保護のご利益を願って、参拝する神社と言えます。
お守り

來宮神社では、様々なご利益を戴けることから、多くの種類のお守りを授与していただけます。
授与の場所

参集殿でお守りを授与して頂けます。鳥居をくぐり、参道を抜け、本殿前に左に曲がると、参集殿です。

お守りの種類
九星御守 | 自分の星の御守をもつことによって、福を招き、災いを退けると伝えられます。 |
縁結び守 | ご祭神・大国主神は「縁結び」の神様です。 |
蝶々縁結び守 | 蝶々の形をした縁結び守です。 |
学業成就守 | 合格守試験合格、学業や成績の向上が祈念されたお守です。 |
病気平癒守 | 現在の病気が治るようにと願うお守りです。 |
楠の葉守 | 御神木の大楠の葉を内符したお守りです。 |
商売繁盛守 | 商売が繁盛するよう祈念されたお守です。 |
蝶々縁結び守

参拝当日、初穂料をお供えして「蝶々縁結び守」を授与していただきました。
リボンの形状でデザインも可愛らしく、女性の方には特におすすめです(初穂料:1,000円)。
恋愛運アップのお守り=ローズクォーツもおすすめ

恋愛運を高めたい女性におすすめしたいお守りが「ローズクォーツ」。
ローズクォーツは、恋愛運アップの石として名高いパワーストーンです。薄ピンクなので、コーディネートしやすく、可憐で美しい印象を与えます。
ペンダントとしてハートチャクラ(胸の真ん中あたり)に付けるのがおすすめですが、ブレスレッドでもOKです。

① シンプルなローズクォーツネックレス
② 専用の包装ケース&磨きクロス付き
③ アレルギー対応のシルバー925を使用
④ 中央に恋愛成就の石「ローズクォーツ」
⑤ 天然石¥3,480、人造石¥2,980(2023.9現在)
胸元が綺麗にみえます。

① 京珠堂さんのパワーストーン ブレスレット
② レディース用(手首周り16cm(±0.5mm))
③ 恋愛成就「ローズクォーツ」×開運「四神 水晶」
④ 中糸はゴム製なので手首の太さに合わせて伸縮します
⑤ ¥1,880(2023.9現在)
手元が華やかになります。
御朱印

御朱印も参集殿で授与して頂きました。
御朱印は3種類
來宮神社では、①「來宮神社の御朱印」、②「來宮辨財天の御朱印」、③「湯前神社の御朱印」の3種類の御朱印を授与していただけます。
湯前神社は、熱海市内ですが來宮神社が鎮座する場所と別の場所に鎮座する神社です。
湯前神社には専属の神職がいないので、本務社(來宮神社)の神職が代りに社務を兼任していて、湯前神社の御朱印も來宮神社で受付されています。
來宮辨財天は、來宮神社境内にある末社(來宮神社に付属した小さな神社)です。
3種類のどれにしますか?

参集殿内のカウンターで、巫女さんから「3種類のどれにしますか?」と聞かれます。
來宮神社の御朱印をいただきたい場合、「本社でお願いします」と返答しましょう。本社とは、來宮神社の別名です。
下の写真は來宮神社の御朱印です。

参拝当日は、新型コロナウィルスの流行時期だったので、書き置きの御朱印でした。書き置きの御朱印とは、あらかじめ1枚の和紙の状態で用意されている御朱印。
書き置きの御朱印は、一般的に、神職の方がご多忙・ご不在などの場合、御朱印帳を忘れてしまった場合などに、授与していただけるものですが、新型コロナウィルスの流行時期は、人と人との接触をできるだけ抑制することが奨励されていたので、書き置きの御朱印のみとなっていました。
書き置きの御朱印は忘れずに御朱印帳に丁寧に貼り付けておきます。
五色の杜

ご神木の大楠の横に高台があって、階段を上っていくと茶寮「五色の杜」があります。
うっそうと茂る緑の木々に囲まれたお茶処です🍵
五色の杜は、大楠の高さ(26m)の半分くらいの高さにあるので、真っ正面から大楠を観ることができる絶好のロケーションでもあります。
メニュー

品名 | 価格 | 内容 |
① 祝いの落雁と静岡抹茶 | 770円 | 麦こがしを使用した落雁と抹茶セット |
② 若葉と静岡抹茶 | 880円 | 麦こがしを練り込んだ生地のお菓子と抹茶セット |
③ 神せん餅と静岡抹茶 | 990円 | 神せん餅(橙&麦こがし使用)と抹茶セット |
④麦こがしコロン抹茶セット | 660円 | 期間限定商品です |
麦こがしは、大麦やはだか麦を炒ってから挽いて粉にしたもので、香ばしい香りが特徴です。
ご祭神「五十猛神(イタケルノミコト)」が鎮座したとき、ご神前に「麦こがし」をお供えした故事にならって、 どのメニューも麦こがしを使った和菓子と静岡抹茶のセットになっています。
來宮神社の例大祭(7/14~16)もこの故事にならって「こがし祭」と言われています。
來宮神社を参拝したときに五色の杜に訪れ、 ② 若葉と静岡抹茶を注文してみました♪

若葉のお菓子は香ばしくてほんのり甘いどらやきのがわって感じです。
抹茶は少しほろ苦くて爽やかなお茶でした。さすが静岡茶!美味しい♪
参拝に疲れて一休みするときに五色の杜はおすすめです。
非日常の幻想空間

來宮神社は、全体として、 非日常の幻想性が感じられる神社になっています。
來宮神社は、五感で感じられる神域をテーマに「癒やし・楽しさ・時の大切さ」を提供できる空間。
來宮神社に参拝してまず感じることは、來宮神社や境内の分社の鳥居や本殿の柱などが鮮やかな朱色に彩られていることです。
京都の伏見稲荷大社や箱根の箱根神社などと同じような非日常性はここから始まっているように感じました。

大楠に向かう小路があって、太陽の光をさえぎるように両脇に竹林がうっそうと茂っています。
小路を抜けると何があるんだろう・・とワクワクした気持ちになります。

木目と黒や銀のモノトーンの装飾で出来ている五色の杜。
夕方~23:00くらいまで、壁と床がライトアップされ、真っ暗闇の中で高台の五色の杜がライトで浮かび上がる演出もされます。
・來宮神社は、大楠とご祭神のスピリチュアルとパワーを源泉に、伝統・自然・現代建築が融合した建築美が取り囲み、和のエンターテイメントが完成されているような異空間。
・「癒やし・楽しさ・時の大切さ」を神様と自然から引き出すような造りになっています。
境内末社

來宮神社は境内の中に小さな末社が4つあります。稲荷社、弁財天、三奉社、大楠社です。
稲荷社

鳥居をくぐって参道に入った直後くらいの場所の左手に稲荷社に向かう参道が見つかります。

稲荷社のご祭神はウカノミタマ。穀物の神様で、お稲荷(おいなり)さんとして親しまれています。
京都の伏見稲荷大社の主祭神(しゅさいじん)もウカノミタマです。
弁財天

本殿まで進むと、本殿の右隣に弁財天が見えます。

小さな階段を上ると、拝殿があります。拝殿で拝む方がいる場合、前の方が階段を降りてくるまで、弁財天の鳥居あたりで待ちましょう。
三奉社

三奉社は本殿に向かう途中の右手にあります。

三奉社は、その名の通り、三柱(みはしら、3人の神さま)を祀っています。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)、伊邪那岐(イザナギ)、伊邪那美(イザナミ)です。

伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)は、 日本の国作りをした夫婦の神様として有名です。

大楠社

大楠社は大楠の根元に小さく建てられた社です。
アクセス・駐車場
バス停・時刻表

バス停は來宮神社の鳥居の目の前にあります。バス停の前に長椅子があるので、座って待つこともできます。
バスは伊豆箱根鉄道バスで、熱海駅⇔來宮神社を走っています。
<來宮神社→熱海駅 バス時刻表>
時間 | 平日 | 土日祝 |
6 | 28 58 | 58 |
7 | 22 43 | 22 43 |
8 | 03 33 | 03 33 |
9 | 03 33 | 03 33 |
10 | 03 33 | 03 33 |
11 | 03 51 | 03 51 |
12 | 03 33 46 | 03 33 46 |
13 | 03 33 | 03 33 |
14 | 03 11 33 | 03 11 33 |
15 | 03 16 33 | 03 16 33 |
16 | 13 16 53 | 13 16 53 |
17 | 28 | 28 |
18 | 03 40 | 03 40 |
19 | 10 | 10 |
20 | 00 30 | 00 30 |
駐車場

上の写真(境内マップ)の手前の「P」が第一駐車場、奥の「P」が第二駐車場です。
第一駐車場は、祈祷申込者・TAX・送迎車が優先です。

第二駐車場は、右手の坂を登り切った場所にあります。

來宮神社はとても参拝者が多いので、周辺の駐車場もチェックしておきましょう♪
鳥居の前の道を左折すると、第三駐車場があります。
第三駐車場も参拝者専用駐車場ですが、境内でなく神社の外にあります。

第三駐車場は神社から少し離れた場所(神社の入口から神社に向かって左手に2~3分)にあります。駐車場は坂を登った少し高台になっているところに用意されています。

私が参拝した時は、第三駐車場も満車だったので、鳥居前にある一般の駐車場(ショウワパーク)に車を置きました。

8:00~22:00であれば、最大料金が700円、1時間あたり300円で駐車できます。
住所 | 静岡県熱海市福道町8−71 |
電話 | 055-981-5550 |
収容台数 | 8台 |
基本料金 | 8:00~22:00 300円/60分 22:00~8:00 100円/60分 |
最大料金 | 8:00~22:00 700円 22:00~8:00 300円 |
熱海梅園はすぐ近く♪

熱海梅園は、1886年に開園した歴史ある梅園です。
日本で最も早く咲く梅として有名。1月時点で早咲きの梅が2~3分咲きしています。
熱海梅園は來宮神社から車で3分ほど。春先に來宮神社を参拝する方はぜひ熱海梅園にも寄ってみてください。
熱海梅園では、梅祭りが開催されています。2023年は、1月7日~3月5日まで。入園料は、一般 300円、中学生以下は無料です。一般の方でも、熱海市民や熱海市内宿泊者などには割引が適用されます。
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